FXのポジションは金融政策で判断する

FXを行うには景気と金利の関係を把握しておく

銀行などの金融機関からお金を借りる時や、逆に一定の期間預金した場合に付帯するもの、それが「金利」です。

これは身近な事ですので、FXの初心者でもわかりますよね。
金利は、金融市場におけるお金の需要と供給のバランスで決まります。

お金の需給のバランスは、需要側であるお金を借りたい人、供給側であるお金を貸したい人との力関係によって変わってくるのです。

この辺りの話をきちんと理解した上で、FXを始めることをおすすめします。

為替との密接な関係? どんなときに金利が変動するの?FXは需要と供給のバランス感が大事!

需要側の数が供給側より多ければ、需要側は「金利は度外視してでも借りたい!」という気持ちになり、お金を借りる人が増えるので、当然金利は上がります。
逆に、供給側が需要側の数より多ければ、需要側は金利を下げることを余儀なくされるため、金利は下がります。

では、”景気がいい”という時は金利も上がるのでしょうか?
“景気がいい”という時は、基本的には、会社からお給料を前より多くもらった人達が増えるので、個人の消費、つまり物をいっぱい買う人が増えてきます。

その消費の中でも、家や車などの大きな買い物をし、ローンを組む人が増えるので、需要側が供給側より多くなります。それにより、金利が上がります。
逆に、”景気が悪い”と金利が下がります。物を買う人が減り、売る側の人がなんとかして売るには、下げないと仕方がないですからね。

一見、FXと無関係に思えるかもしれませんが、この需要と供給のバランス感がFXではとても大事のです。

為替相場と共に、金利を読み解くには? FXは”買い”のタイミングが大事!

では、物価が上がったら、金利はどうなるのでしょうか。”景気がいい”ということから、個人消費が増え、需要が増えると供給が追い付かなくなり、物の価格すなわち、物価が上がることから、住宅や車などの価格も上がり、ローンを組む額も増えたりするので金利が上がり、逆に物価が下がると、金利も下がります。

その他にも、金利の動きは、外国為替にも影響されます。円とアメリカドルの為替レートを例に考えてみましょう。
例えば、日本の円の金利が高く、アメリカのドルの金利が低い場合、人々はより高金利な方を求めるので、持っている資産のうち、アメリカのドルを売って比率を減らし、日本円を買って比率を増やそうします。その動きにより、為替は”円高ドル安”となります。

為替が”円高ドル安”になった場合、今まで、為替レートで1ドル=120円で買わないといけなかった物が、1ドル=100円で買えるようになります。

なので輸入品を購入したり、海外旅行に行って、現地の物を安い値段で多く買えるようになります。輸入物価等が安くなると、国内の物価と金利は下がるのです。
逆に、円の価値が下がり「円安ドル高」になった場合、輸入物価等が高くなり、輸入業者が、その値上がり分を国内で販売する物の値段に上乗せしますので、国内の物価が上がり、同時に金利も上がります。

確かに、金利が上がるには円安が良いと言われていますが、円にせよドルにせよ、安く買って高い時に売ることで為替差益が生まれ利益がでますので、FX や株のトレードも円高の時に買うのがいいかもしれません。

海外金利と日本の金利は比例しているの?

海外金利が上がると、日本の金利も上がるのでしょうか。
例えば、アメリカの国債を見てみましょう。

アメリカの国債の金利が上昇すると、日本の国債を売り、アメリカの国債を買いますよね。そうすると日本の国債価格が下がります。よって、日本の金利が上がることになるのです。

また、海外金利が上がることにより、海外で資産運用するために、金利の低い日本でお金を借ります。日本円を海外で使う方がお得ですから、当然ですね。
日本のお金を借りようとする人が増えたことにより、日本の金利が上がります。

これとは逆に、海外金利が下がった場合は反対の動きが強まります。日本の金利も下がります。海外金利と日本の金利の動きは多少時間差がありますが、連動して変動すると言えますね。

金利が上がると、株価はどう変動するの?FXは金融政策のチェックが欠かせない!

取引期間が1年を超える借入金等の金利が”長期金利”と言われていて、この長期金利が下がると、特に株価は上がります。

例えば長期金利が下がった場合、定期預金等に預けるよりも株式に投資をしたほうが利益が出ると考えるのが一般的です。ですので、長期金利が下がった場合、株価は上がります。
逆に、長期金利が上がった場合、リスクの大きい株式投資を行うよりも、銀行等の定期預金に預けたほうが利益も出て安心だと考える人が多いので、長期金利が上がった場合、株価は下がります。

金融政策には、日本銀行が行う”金融緩和策”と”金融引締策”があります。

FXを始めるなら、絶対に”金融緩和策”を覚えておこう!

企業による設備等に対する投資や、個人の消費が落ち込んでいる、いわゆる”景気が悪い”時ってありますよね。

簡単に言うと、「お金を使わない」、「買い物をする人が少ない」という状況です。
そういう時は、日本銀行が金利を下げて、企業や個人がお金を借りやすくし、落ち込んでいた企業の投資や個人の消費の量を多くするように促します。「景気が良くなりますように!」っていう作戦です。

この日本金利を下げる政策が”金融緩和策”で、この政策を行なった後、景気を良くする方向に促しているので、景気が回復すれば、やがて金利は上がっていきます。
逆に、設備等の投資や個人の消費が活発になり過ぎるときもあります。みんなドンドンお金を使うわけですね。

しかし、過剰な設備投資は、一旦景気が下降すると過剰雇用となり、リストラが増えてしまいます。景気が良いことは、いいことだけではないんですね。
それを抑えるために、日本銀行が金利を上げる政策をとることがあります。この政策を”金融引締策”です。

一方で、景気の過熱感を抑える政策なので、企業の設備等の投資、個人の消費が減退し、不景気に繋がる可能性もあります。
実際のところ、”金融緩和策”をとったからといって、設備投資や買い物を多くする個人が増えるまでには時間差や、想像との誤差もあります。

景気回復は、そう簡単にはいかないので、みんなあれこれ手を打つわけですね。

上記に挙げた金利の変動要因である「景気」、「物価」、「外国為替」、「海外金利」、「株価」について、これらが個々に金利に影響を与えるのではありません。全てが繋がっているんだという考え方です。

「景気」、「物価」、「外国為替」、「海外金利」、「株価」の全てが互いに影響を与え合いながら、その状況に応じて「金融政策」がとられて、金利が変動していくのです。全ての動きを把握できれば問題ないですが、とても難しそうに聞こえますね。

景気には、「好景気」、「不景気」を繰り返す「景気循環」という言葉があります。
日銀の「金融政策」の金利の上げ下げにより、景気の上下を左右しているんです。

不景気で金利が下がっている時は株価も下がっていますが、金利が下がっているので、預金する人が減ります。そうすると株式等にお金が流れ、景気が良くなり、金利も株価も上がります。
もちろん逆に好景気では、金利も株価も上がり、景気は悪い方向に進みます。
こういった循環を「景気循環」というのです。

「外国為替」、「海外金利」の要因ももちろん密接であり、先を読んでくのは至難の業ですが、FXでも状況に応じて対処できるように、まずはしっかりと基礎を身に付けておきたいものですね。

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