日本の輸出企業がドル安でドルを売る理由

FXでの円安と円高の動きについて

輸出企業は、円安になれば利益が増えて、円高になれば利益が減る
自分たちが作ったものの代金をドルで受け取るのだから、なるべくドル高円安が良い。

これは輸出型の日本企業と為替の関係を語る時に常識として出てきますが、
それなのにもかかわらず、「輸出企業がドルを売ってドル安・円高を加速させた」といった為替のニュースがたまに報道されています。

なぜ、輸出企業が自分で自分の首を締めるようなことをするのか?

それには「為替予約」が関わっています。

輸出企業はモノを売った時、ドルで代金を受け取ります。
そのドルを円に交換するため、ドル売り・円買いの為替取引をします。
しかし、必ずしもドル代金を受け取った後に為替取引をする必要はありません。
ドルで代金を受取る前に、為替取引をすることができます。
事前に為替取引を行うことを為替予約といいます。

現在1ドル=100円前後だったとして、

「3ヶ月後に出来上がる商品を売って、100万ドル受け取る」
ということが計画されていたとします。

もしも3ヶ月後に1ドル=95円まで円高が進んでいたらどうでしょうか。
その時受け取った代金のドルを円に換えたら、100万ドル×95円=9,500万円です。

それを前もって1ドル=100円で予約ができたとすればどうでしょうか。
その差額は500万円とかなり大きい差になります。

これから3ヶ月後は今の1ドル=100円よりももっと円安になりそうだと予想するのであれば、
今のうちに為替予約をしてしまうのはもったいないという発送になると思いますが、
逆を考えると、円高になりそうなら、今の水準で為替予約をしてしまいたいという発送になります。

これが、先行き円高の見通しになるほど、輸出企業のドル売り・円買いの為替予約の動きが生じやすく、
ドル安・円高を加速させる要因になっていると考えられます。

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