FXで気をつけたいリスクとは?
価格変動に気を付けること
「FXにはリスクがある」
「FXはリスク管理が重要」
リスク、リスクっていわれるけど、結局そのリスクってなんのことなの?いったい何がどう危険なの?と思われた方も多いでしょう。
まずは分かりやすく、株のリスクからご説明しましょう。
株のリスク
価格変動リスク
A社の株を、1株1万円で買ったとします。A社の株価が1万円から9千円や8千円に下落するリスク、これを市場リスクとか、もっとわかりやすい言葉で価格変動リスクといいます。
流動性リスク
株は、取引が少なくて売りたい時に売れない(買ってくれる相手がいない)とか、希望した価格で売れないなどのリスクがあります。これを流動性リスクといいます。
信用リスク
A社が倒産してしまったとしましょう。株券があっても、もう誰も株券を引き取ってくれません。倒産とまではいかなくても、危機的な状況に陥ったり、かつてのライブドアのように虚偽の報告で刑事事件に発展して株価が大暴落。結果、株券が紙くず同然になることがあります。
さて、次に、FXのリスクとは?
FXのリスクとは?
価格(為替レート)変動リスク
FXの場合、ほぼこれが全てです。
1ドル=100円のときにドルを買って、1ドル=90円や80円まで下落すれば含み損を抱えます。株式投資とまったく同じ理屈で、買った水準よりも価格(レート)が下がれば含み損を抱えます(※)。
(※)含み損とは? ⇒ 価格変動により一時的に抱える損失のこと。実際に損が出ているわけではなく、「もし、下がったレートで売れば、それだけの損失が出ますよ」というのが含み損。含み損を抱えたり、逆に含み益を抱えることは日常茶飯事なので、きちんとリスク管理ができていれば、いちいち慌てる必要はない。含み損の反対語として、実際に決済(売却・換金)して、出た損失のことを実現損という。
流動性リスク
FXの場合、流動性リスクは絶対ないとは言いませんが、ほぼありません。なぜかといいますと、外国為替市場の取引量は1日数百兆円にも達するからです。
株の場合は、東京証券取引所一部上場の全銘柄の取引代金を合計したとしても、1日に数兆円程度です。
つまり、FX(外国為替)は、東証一部全体の100倍もの巨大なマーケットです。
株式市場とは比較にならないほど、世界中の巨額のマネーが為替市場に流れているのです。
だから、売りたい時に売れないとか、ドルやユーロに投資していてそれを日本円に換金したいときにできない。なんてリスクとは無縁です。
信用リスク
FXの場合は、信用リスクもほとんどありません。
株は一企業の問題ですが、通貨は一国の国力すべてがかかっています。
たとえばアメリカのグーグルの株に投資するのと、アメリカのドルに投資するのとどちらが安全性が高いか?
たとえばイギリスの株に投資するのと、イギリスのポンドに投資するのとどちらが安全性が高いか?
比較するまでもありませんね。
株(企業)に投資するのと違って、通貨(国)に投資すること=信用リスクがほとんどないことを意味します。