FXと投資信託どちらが儲かるの?
違いを把握して儲けよう
FXで外貨に投資するなら、外国債券型の投資信託を購入したほうがプロに任せて安心だし、うまく儲けてくれるんじゃないかしら?
と勘違いされている方も少なくありません。
プロに任せてるから安心という誤解
投資信託には、ベンチマークといって普通にやったらこれくらいの成績を達成して当然といったような目標(ノルマみたいなもの)があるのですが、実はほとんどの投資信託はこのベンチマークを下回っています。
日本で一番人気のあるグロソブ(グローバルソブリンオープン)でさえ、設定来のベンチマーク(目標成績)が+57.3%に対して、実際の運用成績は+46.6% (いずれも2008年9月11日時点)と、その差10.7%ポイントも下回っているのです。
単純計算で投資額1,000万円あたり、素人でも普通にやっていれば、573万円儲かっていたはずなのに、プロに任せた結果466万円しか儲からなかったということです。
プロなら運用がうまい、プロなら安心というのは、迷信に過ぎません。
投資信託はほっとけばいいから楽という誤解
投資信託には、購入時に買付手数料をとられます。グロソブの場合、1.575%となっていますので、これだけでも、先ほどのFXの手数料0.05%と比較するとかなり高いですね。
単純に投資資金100万円あたりで計算しますと、FXなら取引手数料500円で済むところを、グロソブなら買付手数料を1万5,750円も支払わないといけない。
投資資金1億円だと仮定して計算しますと、FXなら取引手数料5万円で済むところを、グロソブなら買付手数料を157万5千円も支払わないといけない。
しかし、これにとどまりません。
投資信託には保有しているだけでとられる手数料が存在します(FXにはそんなものは存在しません)。信託報酬(※)という名称で、ただ投資信託を保有しているだけで、それが儲かろうが損しようが強制的に徴収される手数料です。例えばグロソブの信託報酬は、年率1.3125%! 購入時に買付手数料を1.575%徴収されて、購入した年から毎年、毎年、1.3125%ずつ永久に手数料をとられる仕組みです。
(※)買付手数料は、購入時に支払う手数料。一方、信託報酬とは、自分の資金を運用してもらったり管理してもらったりしていることのお礼として支払う手数料なので、保有している限り永久に自動的に保有元本の中から支払い続ける仕組みになっている。
仮に10年間保有したとして単純計算しますと、(購入時1.575%)+(1.3125%×10年分)=14.7%!となります。
以上を単純計算で比較しますと、
投資額100万円あたりで10年間で
FXなら取引手数料 500円 で済むところを、
グロソブなら合計手数料 14万7千円 も支払わないといけません。
投資額1億円あたりで10年間で
、
FXなら取引手数料 5万円 で済むところを
グロソブなら合計手数料 1,470万円 支払わないといけません。
投資信託とは、それほど高額な手数料を支払わないといけない仕組みになっているのです。
これだから、どこの金融機関も投資信託の販売に熱心というわけです。
※厳密にいえば、グロソブのような投資信託なら、分散投資してくれるとか、個人投資家には手を出しにくい国・国債に投資してくれているなどのメリットはありますが、それでも、これほど多額の手数料をとられたり、既述①のように、目標成績(ベンチマーク)を下回るような下手な運用をされてはたまったものではありません。
①と②のような正しい目をもてば、 FXに取り組んだほうが圧倒的に有利だということがわかります。